備忘録

日々の出来事やその日に仕入れた情報をお届けします


Tuesday, July 30, 2002

最近、アメリカに残して来た仕事の仕上げの打ち合わせなどで、MITの元ボスとのメールでのやり取りが増えています。そんな中、ふとボスの署名に変化があることに気付きました。これまでは「Assistant Professor(助教授)」という表記だったのに「Associate Professor(准教授)」というものに変わっているのです。

先月には昇進パーティーが開かれたという連絡はもらっていたので、特別驚いたりはしませんでしたが、こうして活字として目にすると何となく感慨も湧いて来ます。

僕がそもそもアメリカに渡るきっかけになったのは、このボス(Peter H. Seeberger)がMITのProfessorになりたてのときに、ポスドクを探して世界中に手紙をばらまいたその1枚が舞い込んだことでした。その手紙にはなんとかスタッフを獲得しようと、ボストンの良さやらMITの素晴らしさやらがびっしりと書き込まれ、なんとも若い頼りなげな雰囲気が満ちていたものです。当時彼はまだ30歳を過ぎたばかりでした。

昇進率15%とも言われるMITで、終身雇用を意味するテニュアへと彼が昇進したと言うニュースは、一緒に研究室の基礎作りをして来た者として本当に感慨深いものがあります。

ますますのピーターの活躍を願いつつ。


Sunday, July 28, 2002

渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで開催されている「不思議空間へ・マグリット展」に出かけて来ました。シュルレアリストとしてダリやキリコと並び称されるマグリットの絵を間近で眺めていると、「超現実主義」なんて言葉でくくるのがおこがましくなって来るほどの心地よい幻想に包まれて、なかなか壮快な気分を味わいました。たまにはゲージュツも良いもんです。

ところで、東京は連日の猛暑に見舞われて、冷房設備のない我が家の生活もそろそろ限界。そこでついに意を決して「扇風機」を買いました。ふう、これで家に辿り着いた直後の流れ出る汗に対処出来ます。ただこの扇風機は、部屋の気温を下げるまでの能力は持ち合わせていないようで、スイッチを切ったとたんに元の状態に戻るのが玉にきずですが。まあ、夏は暑いのが普通ですから。


Tuesday, July 23, 2002

今日の母校の甲子園を目指した準々決勝の結果は・・・、残念ながら逆転サヨナラ負けでまたもや夢ついえました。

9回の表を終わって3対1と第1シードの日大東北校をリード。インターネットの速報で、もうすっかり勝利を確信していたのもつかの間、野球の神様はそれはそれは過酷なドラマを用意していてくれました。

これを抑えれば勝利を味わえる最終回裏に、相手に全て内野ゴロを打たせてノーヒットなるも、4つのエラーと2つのバントで3点を返されてサヨナラ負けとなりました。完全なる部外者である僕がこんなにやるせない気持ちになるんですから、そのグランドに立っていた選手のみんなの気持ちたるや。なんだか、切ないです。

でも、選手のみんなにはこの経験をなんとしてもこれからに生かしてほしいと思います。いつかどこかで、「あの7月23日のサヨナラ負けのおかげでこんなでっかいことが出来ました」というコメントを耳にするのを楽しみにしながら。


Monday, July 22, 2002

ちょっとこのページの上の方にメニューバーを作ってみました。その中身は、掲示板に加えてゲストブックと「フォーラム」という名のツリー型掲示板です。これで、備忘録の新着がなくとも、このページで少しぶらっとしていけますかね。というわけで、自由に使ってやって下さい。

さてこの時期の僕の気になる話題といえば・・・、高校野球。我が母校の福島県立安積(あさか)高校は、昨年の甲子園出場の勢いをいまだ受け継いで、今年も今日現在ベスト8に残っています。明日は福島の第1シードの日大東北にぶつかるのだとか。今年の春の地区大会の決勝では母校が勝って優勝してますから、まあ大いに期待することにして。

今年は、甲子園にもすぐに応援に行けることだし。楽しみ、楽しみ。


Friday, July 19, 2002

いろいろな方からお問い合わせの多かった「掲示板」をいよいよ設置しました。どうぞお気軽にご利用ください。この「備忘録」のタイトル下からアクセス出来ます。

ところで、先週末は山形の「温海(あつみ)温泉」に行って来ました。日本海をのぞむ山あいにたたずむ温泉で、のんびりと・・・というよりはひたすら食べていたような。帰るやいなや研究所では「太った」と評判になってしまいました。そんな、週末だけで太るんでしょうかね。

さてさて、今月号の『細胞工学』という雑誌に「色覚バリアフリーなプレゼンテーション」というシリーズ記事が掲載されています。学会などで青地に白文字のスライドでのプレゼンをしていたのはもはや遠い昔の出来事。今やすっかりプレゼンテーションといえばノートパソコンを使ったパワーポイントでのカラフルなものに取ってかわられました。作る側に立てばいろいろと便利なことも多いし、見る側に立っても見やすいことは良いことだと思いきや、この記事を読めばそう良いことばかりでもないことが分かります。記事はpdfファイルでダウンロード可能ですので、こちら(註・898KBのファイルです)からどうぞ。


Thursday, July 11, 2002

東京ビッグサイトで行われていた「日本神経科学」学会は初めての参加でしたが、新参者の僕にはなかなかに刺激的で、おまけにまだまだ勉強不足であることをしみじみと感じさせてくれた実りあるものでした。しかし、午前9時開始のスケジュールにあわせて、毎朝午前6時半に国分寺のアパートを出るという日々はちょいとばかりハードでしたね。おそらくはまだまだピークではないかもしれないけれど、中央線の満員電車も堪能することになったし。

ところで、今日は研究所で働く職員で作っている「親和会」なる組織主催のビアパーティーが行なわれました。この研究所で働いている職員はもとより、非常勤の研究員や学生さんも一堂に会して、かなり盛大な飲み会。こうして見ると、まだまだ知らない人の方が多いことを実感しました。普段は地下の研究室で仕事をしているのですが、最近は実験のアドバイスを求めて5階や6階をフラフラしていることもあって、結構顔見知りも増えたと思っていたのは・・・、いやあまだまだ世間は広いようです。

さてさて、この週末も忙しくなりそうです。明日は鎌倉まで足を伸ばして一用事。夜には一路天栄村の実家に顔を出すべく帰省した後、土曜日は山形の温泉に一泊して親戚一同としばしの休息という予定。はてさて、リフレッシュとなりますことやら。


Thursday, July 4, 2002

4年ぶりに静かな7月4日を迎えました。ホントに、日本に居るとアメリカのビッグイベントもどこ吹く風。全く話題にも上らないですねえ。

ところで、東京には何の前触れもなく夏がやって来てしまったのでしょうか。たしかまだ梅雨のさなかだったと思いますが。ふう、蒸し暑い。

何を隠そうクーラーも扇風機もない我が家。おまけに熱せられた屋根の温度が、帰宅するまでにはしっかりと部屋中を暖めてくれるとは、いやあ、アリガタや・・・。

まあ、夏がやがてやって来ることは分かっていたわけで、早いとこ手を打っておくべきだったんでしょうが、これぞ後の祭り。今週末からは東京ビッグサイトで行われる学会に参加することになっているので、はあ、また冷房機、買う機会がなさそうです。


Tuesday, July 2, 2002

ボストンの友人からのメールで、ニューヨークに住むカメラマンの古い友達が日本で本を出版したので見て欲しいとのこと。どれどれと早速本屋へ。

小学館文庫から560円で売り出された本のタイトルは「パレスチナ『自爆テロの正義』」。物語風のドキュメンタリー形式で、パレスチナ問題を判りやすく書いている本は、なによりその写真に圧倒されます。

著者のQサカマキさんは、シカゴ大学で「国際情勢」修士を取られたジャーナリストだそうで、世界中の戦争の火種やその地域で暮らす人々の人権について世に問うべく、コソボやアフガニスタンやパレスチナなど、まさに「危ない地域」を飛び回って活動している方。ニューヨークを拠点としてこうした活動を進め、その実体を日本の文庫本で紹介するというスタイルにちょっと興味が湧きました。

とりあえずその迫力あるシーンを「www.qsakamaki.com」からどうぞ。


Monday, July 1, 2002

4月末に種を植えた朝顔が大輪の花を咲かせました。

東京はここのところ、小雨が降っているか曇っているかという天気。にもかかわらず、ちょっと早めの開花となったのは、東向きのベランダに野ざらしになっているせいでしょうか。開花時期は10月までと息の長い朝顔の花。これから秋にかけて訪れるであろう暑い朝の目覚めを、少しでも和らげてくれるといいのですが。

「朝顔」は中国の原産の花で、日本には平安時代に渡来したと伝えられています。もちろん、この名前は日本独特のネーミングで、中国では「牽牛」と呼ばれます。これは、今でも漢方では朝顔の種子を下剤や利尿剤として使っていることから分かるように、古代中国では高価な薬として知られた花で、なんとも牛と交換に取り引きされたことから付けられた名前だとか。

夏の風物詩として知られる東京入谷の鬼子母神の朝顔市はもうそろそろ。梅雨の季節もあとわずかです。


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