備忘録

日々の出来事やその日に仕入れた情報をお届けします


Tuesday, August 27, 2002

6月からの3ヶ月にわたり同じ研究室で仕事をしてきた中国人のポスドクが、次のポスドク先のカナダに旅立って行きました。日本に住んで8年になるという彼は、全く日本語に不自由無くぺらぺらと会話をこなしていた気さくな中国人でした。これまでの経験に新しいものをプラスしたいと、全く異色の分野に飛び込んできた彼は、僕の仕事を手伝う形で短い期間ながら苦労を共にしてきたというわけです。ここでの経験が次の職場で役立ってくれることを願うばかりです。

ふと今日の実験をしているときに、実験台周りの異変に気づきました。なんと彼は、研究室を離れるに当たって、来た時以上に実験室をきれいに掃除してくれたばかりか、向こう何週間かの実験の下準備をせっせとしていてくれたのでした。

心配りという点では日本人もなかなか捨てたものではないと思っていたのですが、広い広い中国大陸そのままに、そもそもの心の大きさの違いを見せつけられたような心地よい気分に浸りました。大いに見習わねば。

彼の研究者としてのこれからの活躍を大いに応援しています。そして、最後に交わした約束・・・お互いが研究室の長となったその時に、招待講演を申し出る。その日が早く訪れるように、精進、精進。


Thursday, August 22, 2002

ふう、ようやく一段落。

台風が東京をかすめていったと思ったら、もうすっかり武蔵野の気候は秋の気配です。暑すぎるのはもちろんご免被りますが、お盆返上での一仕事を終えてようやく夏を味わおうと思い気やこの始末では、何だかちょっとがっかりです。

でもまあ東京の夏を侮る事なかれ。まだまだがっかりするには早いかも。


Sunday, August 11, 2002

暑い暑い前橋から帰ってきました。連日の気温が38℃を越えるという、まさに一番暑い時に遠征となったようですが、なんとか溶けることなく武蔵野に戻ってきました。

講習会では、宇宙飛行士として知られる向井千秋さんの旦那様の慶応大学の万起男さんの講演もあり、「君について行こう・女房は宇宙をめざした」(講談社)の雰囲気そのままに、病理の現場からの話を滔々とされて、なぜだか妙に僕は感動しつつも話に聞き入ってしまいました。

ちなみに余談ながら、昨日の夕方ごろ東京大学付近を地下鉄にて移動中に、評論家の立花隆さんに遭遇。テレビで見る姿とその雰囲気そのままに、またもや妙に感動してしまったのでした。

さてさて、今日は久しぶりにアメリカのメジャーリーグの話です。

先日、モントリオールの大家投手(ボストン・レッドソックスから昨年移籍)が、ダイヤモンドバックス戦でカート・シリングと投げ合い、8回を終えて1対1の堂々たるピッチングを披露しました。いやはや、あっぱれです。この話を聞いて、これこそどんなに感動したことか。

しかし悲しいかな、このことを詳細に伝えている日本のマスコミは、僕の知る限りほとんどありませんでした。勝敗がつかなかったこともあってか、単に「大家が好投」程度の扱いでした。これには本当に頭をひねるばかりです。

昨年のワールドチャンプを相手に、しかもあの奪三振王のシリングと投げ合って互角だったという事実は、「イチローの今日の成績は4打数1安打でした」という類のもの より、遥かにはるかに大きな伝えるべき事実だと思うのですが、いったいどうしたことでしょう。相手が大投手であればあるほど、先に点をやってはいけないという意識は強くなるもの。そんなプレッシャーを見事に克服したピッチングを、誰あろう同じ日本人がたたえてあげなくては、寂しい限りだと思うのです。

有名人であることが記事になるのではなく、スポーツの本当の価値を伝える記事が広く目にできる世の中は、真に居心地の良い場所だと思います。

著名人に道端で遭遇したからといって、妙に感動しているようではまだまだ僕も修業が足りないのは、重々承知していますけれど。


Monday, August 5, 2002

暑中お見舞い申しあげます。

職場のまわりを見渡すと心なしか人影も少な気。朝の通勤途中でも子供たちがわいわいと遊んでいたりして、かなり「夏休み」モードなのですが、こちらは明日から「組織細胞化学講習会」なる勉強会に参加するため2泊3日で前橋に出張です。

前橋は初めて訪れる街なのでなかなか楽しみではあるのですが、朝4時起きの一番電車で前橋に向かう一大事に、今から少し緊張してます。寝坊しなけりゃいいけど。



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