備忘録

日々の出来事やその日に仕入れた情報をお届けします


Thursday, January 9, 2003

あけましておめでとうございます。

とまあ、なんとも時機を逸した挨拶となってしまいましたが、年が明けても相変わらずのバタバタぶりに、まあ今年も変わらぬかとどうぞご容赦を。日本に帰国してだいぶ時も経ち、昨年はアメリカでの業績でいろいろな場所で発表をさせてもらう機会もありましたが、今年はいよいよ日本での成果を発表出来るよう精進しようと思います。

ところで今日はふと思い立ってMITのメールをチェックしてみました。およそ3ヶ月前に確認した時にはまだアドレスは生きていて、どっさりと広告メールなどが送られてきていましたが、果たして今回は・・・。

開けてびっくり。まだメールが使える状態だったことにもびっくりですが、実に164通ものメールが溜まっていたことにも。そのほとんどが広告やメールマガジンの類でしたが。で、その中でも4通は大事なメールでした。これも虫の知らせというものかもしれませんね。というのも、MITからのお知らせもそこに入っていて、「このアドレスは1月16日までで失効となるので、もし以下の項目に当てはまる場合は使用延長届を提出すべし」とのことなので、それ以降であれば大事なメールまで破棄されてしまうところでした。

それにしても、アメリカから日本に帰国して10ヶ月も経つと、なんだかもう遠い記憶になりつつあります。それに追い討ちをかけるように、アドレスまで閉じられるとなると・・・。こうして、時が過ぎていくのでありました。

というわけで、今年もどうぞよろしくお願いします。


Wednesday, January 15, 2003

年も明けたことだし、何か新しい企画でも・・・ということで、「ぶっくまーく」を新設しました。仕事の上でも趣味の中でも毎日インターネットを利用している身ですから、新しいサイトに巡り合うのもほぼ毎日。その中から思わずブックマークしたくなったサイトを「最近のBookまーく」というフォルダに集めていきたいと思います。上のメニュー欄の右端をクリックすると、「Bookまーく」というフリーのオンラインサイトにつながっていますから、どうぞご利用ください。

ところで、忘れ去られた存在かと思っていた「www.yabets.com」のアクセス数が44,444に近づいています。いやはや、まだ1日に20人ほどがアクセスしていてくれることになりますね。ボストンの情報を求めて訪れる方がほとんどのようですが、こりゃあもうしばらくは閉鎖するわけにはいかないようです。

というわけで、来る2月11日には公開を始めてから4周年という記念すべき日を無事に迎えられそうです。現在進行形のこちら、「YABeTs.net」も頑張らねば。

さてさて、先週の土曜日には国立競技場でラグビーの大学選手権決勝を観戦してきました。10年ほど前には隆盛を極めていたラグビーも、最近はめっきりプロ化なったサッカーに圧されてしまって、お客さんはどんなもんだろうと心配していましたが、あにはからんやほぼ満員の観客。ピッチ上の湯気の立ち上る激しい肉体のぶつかり合いの熱気にも負けないほどの大歓声に、根強いラグビー人気を目の当たりにしました。

それにしても、優勝した早稲田大学の歌う「荒らぶる」は、日本一になった時だけ声にすることの出来るまさに幻の歌。実に13年ぶりというその調べをこの耳にすることが出来て、ちょっと得した気分に。まあ、95%が早稲田の応援という中で必死に青い旗を振る関東学院大学関係者の方々には何だか申し訳ない気持ちにもなりましたが。


Monday, January 27, 2003

先週の土曜日のこと。お茶の水にある東京医科歯科大学の歯学部に出かけてきました。というのも、糖鎖の分析をテーマにした「グライコフォーラム」が開かれ、参加無料ということもあってボスと一緒に繰り出したというわけです。会場には、100人ほどの参加者が集まり、著名な顔もちらほら。

これからの糖鎖研究を支えるための最新の分析方法について、化学畑の方々の発表が中心のなかなかの充実ぶり。その後に行われた懇親会でも、期せずして大御所の方から温かい声をかけてもらったりして、かなり満足の一日でした。

ところで、この会は事前登録制だったので、「会場に着くなり」用意されていた名札を手渡されました。その間、実に1秒ほど。つまり、見知らぬ受付のお嬢さんが、僕の顔を見るなり「矢部さんの名札はこちらです」といって名札を渡してくれたのでした。???しばらくその方の顔をながめさせてもらいましたが、とんと見覚えの無い方。うーん、いったいどんなトリックが・・・。

さてさて、今日はスーパーボールデー。出かける前に衛星放送での試合をしっかりと録画して、今日はちょっと早くアパートに帰って存分に楽しみました。昨年のペイトリオッツの優勝に歓喜してからはや1年も経ってしまったとは、早いものです。

今年はタンパベイとオークランドの決戦。昨年までオークランド・レイダーズのヘッドコーチだったグルーデンが、なんと移籍1年目にしてタンパベイ・バッカニアーズを初のスーパーボールに導いての古巣との対戦です。実に26歳からオフェンスコーチを務めてきたグルーデンが、長い低迷の時代を送っていたレイダーズに史上最年少のヘッドコーチに就任したのが5年前の34歳の時。以来、見事なまでにレイダーズを攻撃のチームに仕立て上げ、ほぼ完成の域に達したかと思った矢先の昨年の移籍にはびっくりしました。しかし、レイダーズは昨年のオフェンスコーチをヘッドコーチに昇格させてグルーデン路線を継承させたおかげで、今年は全32チーム中堂々のオフェンスランク1位という成績でスーパーボールに乗り込んできました。

一方、2年間負け続けなければ達成出来ない26連敗という今もNFLの記録を持つバッカニアーズは、1996年に守備のスペシャリストであるダンジーをヘッドコーチに迎えてからチームが一変。目先の勝利のためにFAに頼って実績のある選手を獲得するのが常識というNFLにあって、将来を見据えてのドラフトを最も重視する体制で、攻守の要はほとんどが生え抜きの選手(ただし、現在のQBはFA選手)というチームを作り上げました。彼の作ったチームの守備は、彼が去った今年もピカいち。今年のバッカニアーズは全32チーム中ディフェンスランク1位という、なんともレイダーズとは好対照な組み合わせとなりました。

これだけ守備が良いチームを持つと、あとは攻撃さえ・・・と思うのはファンだけに限らないようで、バッカニアーズのオーナーは、それまでチーム作りの柱としてきたドラフト1位と2位の指名権を交換条件にしてまで、「攻撃の天才」と呼ばれるグルーデンをオークランドから引き抜いたというわけです。レイダーズは、32チームのオーナーの中で唯一のヘッドコーチ経験を持っているデービスがオーナーのチーム。攻撃の天才と謳われたグルーデンも、しばしば現場に介入してくるオーナーとソリが合わなかったことと、タンバが自分の故郷だということもあって移籍を決断したようです。

そして結果は、グルーデン率いるバッカニアーズが見事な勝利。39歳という史上最年少で栄冠を獲得することとなりました。短いパスを多用する「ウエストコーストオフェンス」を駆使するイーストコーストのチーム・バッカニアーズ。アイデア豊富な攻撃も定評ある守備があってこそ。それを知ってか、優勝インタビューでグルーデンがまず口にしたのは、鉄壁の守備を作った前ヘッドコーチのトニー・ダンジーへの感謝でした。

もっとも、レイダーズがたとえ勝っていたとしても、その攻撃力を育てたグルーデンが称賛されていたような気もしますが。



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